EverNoteからLOG

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規制緩和

アベノミクスの『三本の矢』のうちの経済成長戦略の中に、農業の法人所有の許可が入っていた。
電力の小売自由化がはじまるなかで、農業の法人所有を可能にすることはかなり時代のニーズを見据えた偉大な改革であると思う。


最近知ったというか、改めて考えさせられたことだが、日本はわりと歴史的に管理経済を推進してた方なのだよね。
江戸時代に行われていた財政政策というと、『享田寛天』という四つの改革がすぐに浮かぶけど(詳細はwikipedia)この内容をよく眺めてみれば、いやよく眺めなくても管理経済だ。





実は日本はわりと最近まで身分制度が定着していた国なのだよね。
ついぞ百年とかそれくらい前までは土農工商という身分が決まっていて、国民は世襲制で職業を決めていたわけで、人材の流動性という意味では圧倒的に低いなかで生産をしていたことになる。


戦前の日本の経済をほとんど牛耳る形で存在していたのは四つの財閥の存在で、戦争に負けたときにようやくこの財閥が解体されたわけだが、実は今日本に存在している大きな企業はこの財閥の流れを汲む企業だったりする。


ぶっちゃけた話が、日本はぜんぜん思想や経緯からいっても資本主義になんかなりきれていなくって、ずっと政治も経済もなんちゃって資本主義だったんじゃないの、と思っている。
それが、いまこうして百年近いときが経って、いわゆるその身分制度だとか世襲制度によって継承されてきたような財形や固定資産だの所有物だのってのが、ようやくなくなってきたような気がする。

もちろん、正確にはなくなっていないと思うし、いまだに土地持ってる人が強いのは変わっていない。

トマ・ピケティが資本論を語った際に、結局r>gであると述べたのは久しいし、TEDでも散々話題になっていていろいろ考えさせられた。
しかし、このrを所有しているのは大抵法人なのだよな。
個人が何かを所有することがあるとして、大抵管理しきれないから法人を間に噛ませることが多い。
つまり実質運営管理をしているのは法人で、利益を最大化させているのも法人なのよね。
ある意味でこれは労働者や個人の所有物を大きな権力が資本として取り上げてしまい、大きかった法人という資本家がさらに大きくなったのかもしれないが、形として以前よりは良くなっているのではないか。


どういうことかというといわゆる“民主化”という思想が、政治という場においてだけでなく、市場原理や資本主義によって“経済”の場にも現れるようになってきているのではないか。




アダム・スミスの見えざる手は確かに存在するが、日本はまだその見えざる手がきちんと働いていなかった感じがある。
財政出動などが上手くいかないのもほとんどはそこに原因があって、アベノミクスが行いたい成長戦略の肝である規制緩和が行うのは、もっと自然な市場原理の流れに国内の産業を晒していくという意味合いがあるのは疑いようがない。


国内産業がようやく親離れを始めた、という風に捉えていいのだと思う。

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