今北産業風・ねっとさーふぃんの記録@ほ(ん)の(り)むらさき

毎日やってるネットサーフィンの記録から一年間の自分を振り返るためのチラシの裏です

よく行くゲストハウスを見ていて気づいたこと

よく行くゲストハウスと酒場を見ていて、気づいたことがあったのでφ(..)メモ

 
【つよみ】
●立地
集客力がない場所で勝負してる。だからブルーオーシャン。そもそも物件が築古どころじゃなくてボロ小屋。知る人ぞ知る有名な温泉が目の前にある。そこ目当てで来る人もいるくらい、現地人には有名。
 
上記の要素があって、頻繁に現地人やスタッフの友達が訪問をしてくる。
現地人の持つ暖かみをコンテンツにしてるところが強みになってる。
 
(解説)
若い世代が多く、そこに混じりたい高年、中年層が入ってくる。
内輪のノリで学生や知り合いが訪れる場所になっている。漫画に登場したこともあり、クチコミで人が集まる。他所のゲストハウスは外国人がいて、外国人に会いたい日本人がそこに訪れるというコンテンツになっていることがほとんどだが、ここは逆で現地人がコンテンツになって、そこに外国人がふと惹かれて訪れるパターン。
同じようなパターンで、学生やドロップアウトした社会人が訪れる。
 
●値段
安い。だから、値段目当てで留まりに来る人が多い印象。
他ならぬ自分もその一人。
後述するが、それが裏目に出てもいる。
 
●サービス
サービスも値段相応。あまりあれこれ求めない人や体力があるバックパッカー向け。
3年前くらいから食堂を併設したのだが、定食メニューが一番コスパが良く。味も良い。
しかしこの定食メニューは、素材が余ったときにしか作ることができないため、主力商品となりうる可能性を持ちながら、そこで勝負することは出来ないというジレンマを抱えている。
 
あとは食品や素材をたくさん抱えておくことが出来ないという問題もあるのだろう。
宿泊業の持つ特定の弱点を飲食業で乗り切るビジネスモデルだが、あまり効果的な方策とは思えない
 
【よわみ】
サービスが良くない。
学生のノリがそのまま通用しちゃう特殊空間。
外国人を嫌う人が集まっていて、スタッフもあまり得意ではない??様子。受け入れるけど、積極的に呼んでるわけでもない。インバウンドビジネスを狙っていくのが宿泊業界の潮流なはずだが、立ち位置が特殊なので潮目に逆らわざるを得ない位置にある。
 
宿泊費が圧倒的に安い。
ただ、回転率が悪いんだと思う。宿泊で儲かってない印象。
 
宿泊費を特定の時期に高めに設定するということができないでいるのは、明らかに設備がボロいから。
スタッフのサービスの質も高いとは言えない。
そのサービスの質の低さが、集まってくる顧客の質を下げている。あくまで知る人ぞ知るコンテンツを貫きたいようで、積極的なデジタルコンテンツによる集客とかはあまり考えていないらしい。
デジタルで集客すればもっと人はくるはずだし、それで設備ももっとよくなるはずだが、それをしないのは多分そのスタイルへ舵を切るとレッドオーシャンだからだろう。
 
たしかに大きく需要が入っても、それを受け入れられるキャパシティが無いから、今のままが良いのかも。
 
また、廉価なサービスを展開することで、顧客の質が下がる。
スタートとしては廉価なサービスを提供することは決してまちがいではないが、徐々に顧客の質を上げて顧客単価を上げていかなければ、どんどん負のスパイラルへと陥っていくだろう。
 
また宿泊業界特有の回転率の悪さに対して、需要の平均化を狙っていかなければ、早晩キャッシュアウトするだろう。
 
【機会】
 
結局ここにきてみんな何にお金を払っているのかというと、人が集まる場所そのものとそこでの体験にお金を払っている。
つまりコンテンツにお金を払っているのである。
 
飲食の場を作るのは良いが、そこで勝負を続けても将来性はない。
それよりもワークショップの開催や他の飲食店への誘致紹介、個人計画の旅行ツアー、環境と伝統に舵を切ったワークショップなど、在庫の無いビジネス、月極めのチケット型ビジネス、利益率が高く顧客との距離が近いビジネス、粗利の高いビジネスへと舵を上手に切る事が出来れば生き残っていけるはずだ。
 
一応そこに近いことは行っていて、鹿肉、猪肉といった少し変わったメニューを出している。ポイントは店長が“狩猟免許”まで取得し、自分で解体までやってる。荒削りだが、蕎麦打ちや餅つきといったイベントを行っている。
こういったイベントに対する完成度を高める活動は必至である。
 
グダグダさから脱却を戦略的に行っていくことが出来れば、徐々に良い回転が始まるはずだ。
 
【脅威】
現状、サービスの質の悪さが顧客の質の悪さを招いている。
これを放置すると共倒れになる。現地人の馴れ合いで終わらないように注意する必要がある。
 
宿泊業界の本質はコンテンツを売ること。
この点で、他施設は既にかなり先を行っている。
 
現在の主力顧客が日本人でかつ現地人であることを考えると、今後この層はシュリンクする。
早く新しい顧客層を見つけること、特に好きだとか嫌いだとかを棄てて、インバウンドを狙っていくこと。また、在庫の無い体験型ビジネスへと舵を切る事、それから需要の平均化を狙ったサービスの展開へとシフトするべきだ。
 
これを2020年までに間に合わせて行うと共に、上手に自分をマネタイズ出来なければ、サービスを提供する従業員の高齢化によって、サービスの多様化に限界が見える。
 
【対策】
☆狩猟免許&動物の解体などの、ネイチャー系料理ワークショップ
☆堆肥を作るワークショップなどの、環境ビジネス系ワークショップ
☆個人ツアー企画(歩こうの会)などの、観光系ワークショップ
☆日本人が集まる宿泊施設として、外国人を呼び込む
☆ワークショップに付帯するグッズの製作
 
このあたりがさらっと考えてみた打開策だろうか。
五年後にも生き残ってくれることを願ってやまない。
 
 
 
 
FBに投稿するのはアウトだよね。
面倒なことになる前にこっちに記事移し。