ハーバード流交渉⑤<noを回避する②>警告
●より直接的に相手に教えてあげる必要がある
注意点
☆脅迫を避ける
・客観かつ丁寧に伝える
・親切心の表面である
“ 合意の結果が自分のせいではないことを伝える ”
つまり、合意により自分を曲げることは
◯人に対し屈服するのではなく
◯状況に対して曲げる事を提案する
「もし、生産割り当ての量を満たして貰えないなら風当たりは強くなる。本社とのトラブルは避けたいだろう?」
◯自然なタイムリミットを設定する
「クリスマス休暇の一週間前など」
☆警告を無視する場合
①示威(デモンストレーション)を行う
(例)法定に訴えたい
・弁護士を同席させる、つれてくる
(例)
「まことに申し訳ないと思いますが、我々のこの方法では、けっして建設的なけっかを産まないと思います。いつでも再交渉に応じる用意があります。その気になりましたら、こちらへどうぞ。それまでに私は自分の解決方法を改めておきます」
②計画をあえて察知させる
(例)
あえてデパート側に着きそうな人を同席させ、漏れるようにする
☆上司と「直接交渉する」と脅されたときはどーするか?
・前もって上司に伝えておく
(例)
西ベルリンを封鎖し、連合国撤退を要求するソ連のスターリンに対し
西陣営はベルリン市民に空から食料品や生活物資を供給する。
これにより、スターリンは自分の行動に実行力がない事を理解させられた。
☆自分自身が力不足である場合はどうするか?
◯他人を巻き込む
①考えに共鳴してくれる人
・信頼のおける友人、親戚
・長年の顧客
・目的共有団体
・利害が一致する人
②相手側の陣営にもいるかも
・相手の友達
・近しい人
・親友
③中立の立場にいる人や機関
(例)
・ユダヤ人を妻にもつドイツ人女性のベルリン街の行進
ナチスが保ちたい熱い支援と人気を維持するため収容所のユダヤ人夫を解放するか
それとも機関銃を使うか
☆双方の仲立ちをする事で仲裁に入れる
☆論争を片付けるよう第三者が要求できる
“ 共通の友人 ”
“ 共通の上司 ”
“ 共通の仲介人 ”
「一人の人間に、あなたは尻尾がありますよ、と言われても、あなたはただ笑っているだけだろう。だが、もし三人に言われれば、あなたは振り返って見るだろう」
◯第三者を「当該者」として巻き込む
・自分にも関わりがある問題であると思えるように話を構成していく
・“ 正しさ ”ではなく、客観的に説明する
・理由を相手に与える
スラム街のアパートの住民は、郊外の高級住宅にある家主の自宅の前で看板を掲げて、水道管の修理を叫んだ。
高給住宅の家主が、スラム街のアパートのオーナーに苦情の電話を入れるようになった。