今北産業風・ねっとさーふぃんの記録@ほ(ん)の(り)むらさき

毎日やってるネットサーフィンの記録から一年間の自分を振り返るためのチラシの裏です

お金の仕組み(3) 信用保証と〈信用不安〉

証券化された商品(住宅を含む)は、高額なほど長期の〈貸付〉になる。
その〈貸付〉は、【債権】であり、有価証券である。


しかし、デフォルトを前提とした利用がなされる。
また、事故によるデフォルトがあり得る。

そこで【信用保証】【信用補完】という概念が起こる。



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☆外部信用補完(ファニーメイフレディマック)(モノライン)
住宅ローンの延滞やデフォルトを外部が建替える
①外部保証機関の手持ち資金で、延滞やデフォルト部分を投資家に対して充当、償還する
②抵当剣実行による現物差し押さえは外部保証機関に権利がある

・現物の価値が健全かどうか
・保証機関そのものが健全でいられるかどうか

このふたつが維持されれば良い。



☆内部信用補完
・優先劣後構造のことで、投資家に対する信用リスクのこと
①リターンとリスクにランクを儲け、投資家に優劣をつける
②延滞やデフォルトに応じて、優先ランクの投資家に対する配当を行い、劣ランクの投資家の配当を中止する

→ 債権分析と評価
・どの債務者がいつ延滞やデフォルトを起こす可能性があるか
・抵当権実行はどの時期にどの程度収益を見込むのか
・トータルの損失率は何パーセントか

→ しかし、この分析結果は変動する!!














この【信用補完】が成立するためには、一定の評価指標が必要。
それに基く【格付機関】がある。

『 【格付機関】によって【信用保証】された〈貸付〉 』

という商品が、証券化される。






問題点


☆商品と資金調達の〈期間のミスマッチ〉

・サププライムローンの風評被害による〈取り付け騒ぎ〉がある。
証券化された債権を取り扱っている機関すべてに緊張が走る
・特に、市場から資金調達する【短期資金調達】法で、
【長期型〈貸付〉債権】という商品を売買し、運用することは

期間ミスマッチを産み、市場の混乱によって【商品の流動性】が滞ると、問題が顕在化する。


この〈長期債権〉を〈短期資金調達〉で運用する事が、商品の風評被害というリスクをまともに喰らう要因になった。

資金調達〉に失敗した事で、収益化に失敗した。





レバレッジの解消による【資本圧縮】

・借金で資本を膨らませて、投資し、利益を得るという収益構造は、投資対象の僅かな評価額の変動で投資元本が吹き飛ぶ事を意味する。
→ 具体的には五倍の利益を得るために、自己資本の四倍の借金で、投資商品を購入し、これを運用したり売買する。

→しかし投資対象の商品の価値が下がると、借金は他人の金なので減らせない以上、運用者の資本から減らすしかない。資本が減る。

→利益を出すためレバレッジの比率を維持するためには、自ずと投資対象商品を売却して減らさねばならない

借金して運用を肩代わりしているのだから、利益が出せないなら損切りして、投資家にきちんと金は返すということ



結論

⇨ 〈信用保証〉機関の資金調達方法の問題で【信用】を失う。

☆派生商品(デリバティブ)の崩壊
cdsクレジット・デフォルト・スワップ
→ 損害補填契約という〈信用保証〉も崩壊

モノライン
→ 地方債と混ぜたせいで道づれ



















本来は、【流動性】と【安全性】こそ重視されて然る。
しかし、【格付】によって、利回りのみを見るだけで良いという空気が蔓延することで、合成の誤謬が産まれる。