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EverNoteからLOG

アイデアやハウツー、時事ネタなど、EverNoteにclipしたもので収まらないものを少しずつ備忘Log & Archiveしていきます。人生はきっと、最適化問題。

人を殺す〝成功への不安〟に立ち向かうために必要な〝あなたのダイモン〟

メンタルヘルス TED

TEDを見ていて感動して、コレは書き残しておきたいと思ったので思わずタイピングする。

詳しくは実際の動画を見れば良いとして。

www.ted.com





エントリと動画の題名が違うけど、個人的にこの動画は『成功への不安』であるとオレは思う。
〝創造性〟を含めた、人間そのものの可能性と、人間自身との向き合い方のハウツーだ。これは。
簡単にまとめるとこういうことだ。

●(クリエイティブに限らずだと思うけど…)人は〝創造(クリエイティブ)〟に殺される

 ・芸術家の多くは作品を書きたい衝動と、常に闘っている
 ・ベストセラーを出して大きな成功を遂げた後
 『次はこの本よりも突出した本を書かなければ』という不安に駆られて朝九時から酒に浸る人生が始まる
(でも実際は、神が降りてくるときもあれば、降りてこないときもある)
 ・偉大な芸術家のほとんどは早世だ。純粋に自殺する人もいれば、自分の才能に殺される人もいる
 つまり〝成功〟や〝創造〟が人を殺す。





●本質的に言えば〝成功〟とは運だ

 オレが信じるところによれば成功とは、運だ。
 世界中に信徒を持つ史上最大の古典がこう言ってる。

「速い者が競走を,あるいは力のある者が戦いを自分のものにするわけではない。
 また賢い者が食物を得るのでも,理解のある者が富を得るのでもなく,知識のある者たちが恵みを得るのでもない。
 なぜなら,時と予見しえない出来事とは彼らすべてに臨むからである」

      ―伝道の書 9:11。

 世界中の富の数%を握るのはごくごく限られた一部のエリートだけ。
 その多くはお金そのものを扱う金融業に勤める者たちがほとんどで、彼らはファンドにお金を集めて市場のアービトラージで儲けている。
 でもそれは確率の高いスロットと本質的には一緒だ。
 結局のところマーケットを完全に読むことは誰にでもできない。

 だからエリートのほとんどは知っている。

 〝結局、すべては運、確率の問題だ〟

 だから女性は結婚に真剣なマーケティングを注ぐし、就活に多くの人が命をかける。
 つまりこれはクリエイティブな職業だけに限らない。
 あらゆる職業で、人生の局面で、立場やポジションを得た全ての人が参考にするべき動画だ。
 あるいはすべての親が、子どもを持った後の自分自身への向き合い方として、参考にすべき動画だ。






 ※ ちなみに自意識と人間の人格に関する勉強を個人的にしていた時期がある。
それによって知ったことが三つある。



①社会的に成功する人間は、大抵の場合パーソナリティ障害を抱えているという
②優れた経営者のほとんどは気質的に言ってサイコパスである
③多くの男性は潜在的にピーターパン症候群を持っており、多くの女性もシンデレラ症候群を潜在的に抱えている




それぞれの専門用語はwikipedaやグーグルブックスで探してもらうとして、、、
ピーターパン症候群 - Wikipedia
]
精神病質 - Wikipedia


生きることはプレッシャーとの闘いだから、それとどう向き合うかは重要な課題だ。



●どうすればいいのか

ここが最も肝心だろう。
動画ではスピーカーがローマとギリシアの例を参考として引き合いに出している。
曰く、古代では創造性は属人的な性質のものではなく、何らかの超常的な存在がもたらすものと考えられてきた。

古代ローマではそれを『ダイモン』(※ちなみに、『黄金の羅針盤』シリーズにこの聖霊が出てくる!)
古代ギリシアでは『ジーニアス(天才)』と読んだ。
スピーカーの分析によれば、古代のクリエイティブたちはこれらの概念によって守られていたという。
つまり、どれだけ多くの作品を生み出したとしても、それは自分だけの成功ではないという自惚れからの防衛だ。



それでスピーカーはリスナーに推奨する。現代に『〝ダイモン〟を召還しろ』と。


対処法の現代におけるお手本はミュージシャンの トム ウェイツです。
数年前 雑誌の取材で会い話をしました。
彼の人生は 典型的な苦悩する現代アーティストでした 扱いにくい創作の衝動を制しようと苦心していました。

歳をとり、穏やかになり
ある日 L.A.のフリーウェイを走っていて―全てが変わりました。
飛ばしていたら 突然頭に曲の断片が聴こえてきました。
とらえ難くもどかしい 閃きとして… たまりません 素晴らしくて― 待ち望んだ瞬間なのに― 紙も鉛筆もないんです
テープレコーダーもない。



いつもの焦燥に 駆られました "これを逃して―" "一生悩まされる" "俺はダメだ 無理だ"



慌てる代わりに、止めました。
思考回路を止め、斬新な行動に出ました。

空を見上げ― "なあ 運転してるのが分からないのか?"

"今 曲が書けるとでも?" "書いてもらいたきゃ 出直して来いよ" "面倒見てやれる時に"
"でなけりゃ 他所をあたってくれ" "レナード コーエンにでも"

以降 作曲の姿勢が変わったそうです
作風は変わりないですが― 作曲の姿勢と それに伴う不安は― "ジーニアス"を出したら、消えたのです。
問題の元を本来の場所に返し― 葛藤しなくても良いと気付きました。
奇妙で一風変わった、共同作業です。
彼と変わった外部のモノとの対話… 別モノとの対話です。

この話を聞いて 私も少し― 仕事の姿勢を変え、助かったんです。
あのベストセラーを執筆中― 絶望に陥ったとき― 頑張っても上手く行かず―悲惨な結末を考え始めました。『最悪になるわ』 と…。
悪いどころか史上最悪! 葬ろうかと思い始めた時に― トムの話を思い出し― やってみました。

原稿から顔を上げ― 部屋の片隅に話しかけたんです "ちょっと" と声に出して

"仮に この本がイマイチでも―" "私一人の責任じゃないわよね?" "全力投球なのは分かるでしょ?" "これ以上は無理"
"良くしたければ 役目を果たして" "その気がないなら いいわよ" "私は自分の役目を果たすだけ"
"しっかり書いておいてね" "私は やることやったって"




 …まとめると、こういうことだ



  キーワードは〝That's my Job〟( これが私の仕事だから ) 〝just do your job〟( やることをやるだけ )
  気まぐれな精霊が割り当てられて、努力に一瞬でも奇跡を起こしてくれたら、それは ――― O R E ! (よし!)









 ・粛々と自分の仕事を続ければ良い。そこに〝聖霊〟が降りてきても、降りてこなくても
 ・自分の内面を幾ら見つめていても答えは出ない。だから無理やりにでも
 ・〝決定論的立場〟を取れ。つまり究極的には物事はなるようになる、収まるところへと収まるようになっていると。
 ・〝すべては確率の問題〟であって、〝自分がそこに該当するような行動を取り続けることで可能性を上げていく〟だけのことなのだ
 ・〝自分が非凡な存在だ〟ということではなく、〝この力は借り物だ〟と知れ
 ・つまり人間とは〝器〟だ。中には虚無と深淵が詰まっていて、除けば取り込まれてしまう。だからそこに何か良いものを入れ続けなければいけない。それを選び取らなければいけない。