お金の仕組み(2) 住宅バブル
☆〈証券化〉されることによって、流動性を得た住宅などの資産
☆それを売買するための流動性を促進させる〈通貨〉
☆〈金融市場に属する金融経済〉と〈産業市場に属する実体経済〉
このふたつの乖離が、〈公的資金の注入〉により起こる
何故なら、お金とは価値の代名詞であるから、
刷られた価値そのものが〈実体〉を持たなければ意味をなさない
〈産業市場の成長〉を越えて〈金融市場が膨らむ〉ことをバブルと言う
これはつまり、一時的な未来の前借りと同じこと。
しかし〈金融市場〉の〈金〉が価値を見つけられない場合、連鎖的にこの体系が崩壊する。
崩壊のキーワード
①過剰流動性 → カネが刷られてばかり
②ボラティリティ〈期待収益率〉
③利下げと買いオペ
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①アメリカン・ドリームとして、良い住宅の購入がある。
②その価値を担保に、証券化や債権化が進んだ
(証券化や債権化により、流動性を付与される対象は住宅に限らない)
③住宅に対する評価額で、〈貸付〉ローンの額が決まる。
④〈貸付〉の対象者に対して、ランクが設けられる
※支払い履歴から採点される与信審査 「FICOスコア」
☆公的ローン
プライム (コンフォーミング)
☆民間ローン
プライム(ジャンボ)
オルタナティブ()
サププライム(延滞歴あり)
●借りる側の問題
・住宅を売って債務を履行しようとしていたので、住宅価格の低下に耐えられなかった
・金利の低下に飛びついた
●貸す側の問題
・住宅処分で利益は出せると考えた
・金利や収入証明を取らず、返済能力の計算を怠った
・『カネあまり&低金利』にて、皆が投資先を探していたので、貸す側も量の確保を優先して質の悪い【投資対象】を含めてしまった
[regulation Z]:返済額のシミュレーション
S&LのようなFRB傘下の預金金融機関に制定された審査の一つ
預金は金融の世界では短期の資金調達方法なので
それに基づいて住宅ローンのような長期貸出はミスマッチする。
これを贖うために、規制緩和と共に高利でハイリスクの貸出を行った過去を持つ。
結論
〈住宅〉の価値に順張りしすぎたせいで、貸す側も借りる側も、住宅ですべて解決すると勘違いした。
住宅の価値が下がり、実体経済と金融経済のバランスが崩れ、お金の価値が崩れ、弾けた。
[リコースとノンリコース]:遡及と非遡及の違い
→ デフォルトしても、担保をくれてやれば問題なしとするかしないか