今北産業風・ねっとさーふぃんの記録@ほ(ん)の(り)むらさき

毎日やってるネットサーフィンの記録から一年間の自分を振り返るためのチラシの裏です

経営分析:(2)安全性を分析する方法

□□□□[A]:自己資本比率□□□□

■(1)自己資本比率自己資本/総資本)

・返済に追われていないかどうかを見る指標


【ポイント01】:評価基準の立て方

・目安は40%程度
・20%近辺は危険

【ポイント02】:指標の上昇のさせ方

・借入金は返済の方向で

■(2)流動比率流動資産流動負債

・支払い能力の高さを見る指標
・特に一年以内の返済すべき負債のための資金目処が立っているかどうかにフォーカスして分析している
流動資産:一年以内の資金化が可能な資産
当座資産:現時点で保有している支払い可能資産(現金や債権など)

【ポイント01】:評価基準の立て方

・この値は高ければ高いほど良いと言える(理想200%、平均120~150%)
・100%以下は返済出来ていないと言えるのでアウト
・業界ごとに特性があるため、業界平均はそれぞれ異なる
(デパートや食品小売などは割合100%を下回ってもすぐに持ち直す)
(また、資金調達の目処が立っている場合も問題ない)

【ポイント02】:指標の上昇のさせ方

・負債は小さく、資産は大きくする

※分子を当座資産に限定(※つまり棚卸資産を除外する)すれば、より精度の高い短期支払能力を測定できる
※過剰在庫のある企業の場合、実力は当座で測定した方が良い
(おおむね、100で問題いとし、150%が理想。70%以下で印象悪化)


■(3)固定比率(固定資産/自己資本

・固定資産が返済を要しない自己資本でどのていど賄われているかを表す数値

【ポイント01】:評価基準の立て方

・低ければ低いほどよい
・100%を超えていると、借入金のような負債で固定資産が形成されていることになる
・長期資本を超える固定資産への投資は望ましくない

【ポイント02】:指標の上昇のさせ方

・借金はなるべく返す
・固定資産のうち、不良債権化しているものを売却する
・過剰な設備投資を回避し、現在の資本を上手に回転させていく


■(4)固定長期適合率(固定資産/固定負債自己資本
【ポイント01】:評価基準の立て方

固定比率に対して、固定負債を考慮にいれてやや基準を緩和させたもの
・低いに越したことはない
・長期資本を超える固定資産への投資は望ましくない

【ポイント02】:指標の上昇のさせ方

・100%を切るようにする
・できれば50~80%

返済期間10年間の長期設備融資に対して、耐用年数10年の設備1億円に対しては10年返済
これを返済期間3年で借入してしまうと、借入の返済が圧迫される
よって、固定資産は長期の借入や自己資本による投資でないと破産してしまう


□□□□[B]:キャッシュフロー□□□□

■(1)有利子負債月商比率

(短期借入金 + 長期借入金 + 社債) ÷ (売上 ÷ 月数)
 = 有利子負債月商比率

・借入や発行した社債が、月商に見合った額面かどうか

【ポイント01】:評価基準の立て方

・有利子負債が、おおむね月商の3ヶ月以内であること
(6ヶ月を超えると資金繰りが厳しくなってくる)
つまり銀行からお金を借りるときは月商の3倍までということ。

【ポイント02】:指標の上昇のさせ方

・借金は早く返せ

■(2)営業キャッシュフロー

 ⇒ 本業でどれだけお金が増えているかを表すキャッシュフロー

☆01☆直接法
☆02☆間接法(※主流)
・営業キャッシュフローとはP/Lにおける営業利益のことである
 ⇒ ほとんどの場合、両者は一致する
・一致しない場合は、売上債権の回転率が悪かったり、棚卸資産の回転率が悪いことが関係している

【ポイント01】:評価基準の立て方

・営業キャッシュフローが多ければ多いほど良い
・少ない場合、原因は以下である

(1)本業が儲かってない
(2)仕入れにより出て行くお金が、代金回収によって入ってくるお金を超えており、資金繰りが追いついていない

・評価する場合は、3~4期ごとのキャッシュフローで判断する

【ポイント02】:指標の上昇のさせ方

・収益をあげる



■(3)投資キャッシュフロー

 ⇒ 企業が将来の利益のためにどれくらい設備投資を行っているかを図る指標

・成長を続ける会社は大抵マイナスになる
・投資活動におけるキャッシュの出入りであるから、当然投資を続ける会社はキャッシュがどんどん減ってマイナスになっている

【ポイント01】:評価基準の立て方

・成長傾向にある企業はマイナスとなる
・縮小傾向にある企業はプラスとなる

【ポイント02】:指標の上昇のさせ方
■(4)財務キャッシュフロー

 ⇒ 会社の資金調達方法や返済状況を測定する指標

・金融機関に対する『借入金』
・株式や社債の発行
社債の償還や配当金の状況

【ポイント01】:評価基準の立て方

・『営業CF』と『投資CF』との関連性で内容を判断し、評価する

『営業CF』はプラスでなければならない
『投資CF』は成長している会社はマイナスにならねばならない











キャッシュフローを評価するための練習*


◇ねずみチーズ(株)
[営業CF]+
[投資CF]+
[財務CF]+

判定: 良好?
・本業でキャッシュは獲得できている
・固定資産の売却、借入金の増加が気になる










◇うし牛乳(株)
[営業CF]+
[投資CF]+
[財務CF]-

判定: 良好
・本業でキャッシュは獲得できている
・借入金は圧縮している。投資CFのプラスを見ると、不良債権を売却中か











◇トラバター(株)
[営業CF]+
[投資CF]-
[財務CF]+

判定: 良好
・本業でキャッシュは獲得できている
・借入金が増えているが、投資CFのマイナスから、事業成長のための借入と見受ける











◇うさぎハウス(株)
[営業CF]-
[投資CF]+
[財務CF]+

判定: 要注意
・本業でキャッシュが流出しており、儲けが出ていない
事業が縮小中であり、借入金で乗り切っている様子。かなり危険。











◇タツ宝石(株)
[営業CF]+
[投資CF]-
[財務CF]-

判定: 理想的!
・本業でキャッシュが獲得できている
・獲得したキャッシュで投資と返済が行われており、健全かつ優良











◇ヘビ鞄(株)
[営業CF]-
[投資CF]+
[財務CF]-

判定: ちょっと危険
・本業でキャッシュが流出しており儲けが出ていない
・資本のうち固定資産を売却して借入金の返済をしている状況。











◇うまステーキ(株)
[営業CF]-
[投資CF]-
[財務CF]+

判定: 要注意
・本業でキャッシュが流出しており儲けが出ていない
・借入金でしのいでいる様子。











◇ひつじ毛布(株)
[営業CF]-
[投資CF]-
[財務CF]-

判定: 危険!
・本業でキャッシュが流出している
・お金に返られる資産もなく、借入金が増大傾向
資金不足で倒産する可能性大