経営分析:(3)資金回転効率を分析する方法
□□□□[A]:売上債権回転率□□□□
・売上債権がきちんと現金化されているか、つまり優良な顧客を持っているか否かが分かる指標
【ポイント01】:評価基準の立て方
・3~5期分の数値を比較してみる
・同業他社を並べて平均を取ってみる
【ポイント02】:指標の上昇のさせ方
・売上を伸ばす
・売上債権の額面を減らす
⇒ リファクタリングを使用したり、現金決済を中心にする
□□□□[B]:棚卸資産回転率□□□□
⇒ 売り上げ原価)÷(棚卸資産)
・商品の売れ行きが良好かを測定できる指標
【ポイント01】:評価基準の立て方
・3~5期分の数値を比較してみる
・同業他社を並べて平均を取ってみる
【ポイント02】:指標の上昇のさせ方
□□□□[C]:棚卸資産回転期間□□□□
⇒ 棚卸資産 ÷ 売り上げ原価÷12 or 365
・ 月数と日数を見る。
・建設や製造業は着工から完成までが長く、平均40日
・完成が短いタイプの小売や製造は平均30日
・卸売りの場合は平均20日
【ポイント01】:評価基準の立て方
・3~5期分の数値を比較してみる
・同業他社を並べて平均を取ってみる
【ポイント02】:指標の上昇のさせ方
□□□□[d]:PERとPBR□□□□
◆PER (株価 ÷ 一株当たり利益)
⇒ Price earnings ratio(株価収益率)
・株価が一株あたりの純利益で換算して何倍になっているかを表す。
一株当たり純利益 ⇒ 当期純利益 ÷ 発行済株式総数
【ポイント01】:評価基準の立て方
・株価収益率の適正水準は20倍(※業界によって違う。現在は5年~15年とも言われる)
⇒ 低ければ割安、高ければ割高
【ポイント02】:指標の上昇のさせ方
・成長が見込まれる会社は高くなる
・業種や時代の流れなどが影響する
◆PBR (株価*発行済株式) ÷ 純資産
⇒ Price book-value ratio
(株価純資産倍率)
・時価総額が純資産の何倍かを示す指標
・理論的には健全な会社の株式の時価総額は将来得られるであろう利益から
現在の価値を割り引いた分だけ純資産より多くなるはず
一株当たり純資産 ⇒ 純資産 ÷ 発行済株式総数
【ポイント01】:評価基準の立て方
・1倍を下回っていれば株価が株主の持分より低い = 割安である