記憶法 (2)リハーサル
1.何度も唱える
音韻ループの容量は2秒間(2秒で言えるものなら唱えられる)
70回暗唱(『話せる英文法』で推奨される基本例文の覚え方)
2.何度も書く
汎用性高く、最も広く使われる記憶法。
短所:自己修正できないと繰り返すうちに間違いが蓄積されることも。
3.繰り返し唱えながら書く
10回音読3回筆写×3ターン繰り返して本一冊を覚える(『絶対音読』で推奨される覚え方)
4.リコール・プロセス"正解を隠して思い出し、すぐに確認することを繰り返す。
単語カードや見え消しマーカーをつかった方法もこれにあたる。
長所:間違いが蓄積される欠点がない。アウトプット重視で、覚えたつもりで出てこない、といったことがない。
短所:長い単語など、一度に処理できないものは覚えにくい。
サフメッズ(SAFMEDS)法
Say All Fast Minute EveryDay Suffleの略。
カードの表に問題、裏に正解を書いて、毎日1分間、シャッフルしてから、できるだけ速く答える。
1分間で何枚のカードを言えたか記録してグラフにする。1日何回やってもいい。
1週間で2~3倍の速度になる。流暢に引き出せる知識は、忘れにくく、応用されやすい。
専門書を読む前に重要用語をこれで叩き込んでおくのにも使う。
5.スペースド・リハーサル
復習までの間隔を次第に広げて繰り返す方が定着率が高い。
復習のタイミングを変えるだけで記憶の定着度は4倍になる 読書猿Classic: between / beyond readers
※パソコンを使える人は、Ankiという無料ソフトがオススメ。次の記事を参照。
決して後退しない学習ーAnkiを使うとどうして一生忘れないのか? 読書猿Classic: between / beyond readers
6.DWM(Day-Week-Month)法
1日前、1週間前、1か月前に覚えたものを復習する
7.35ミニッツモジュール
新規事項を覚える(20分間)→4分休憩→1日前、1週間前、1か月前の復習(各2分)→今日の復習(5分)
8.ショート・スペースド・リハーサル
聞いてから(見てから)4秒後、8秒後、16秒後、32秒後と、間隔を次第に広げて復唱する。
リハーサルからホールド法に橋渡し。
繰り返すうちに、次までの感覚が広がり、短期記憶の限界を越えて保持することになる。
9.セルフ・テスト
自分で作ったテストを、自分で解く。
効果は高いが、自分でテストをつくる実力と時間が必要。
10.反復ドリル
単純な問題を繰り返し解く
長所:間違いや記憶の不確かな部分を発見し修正することで覚えていく。記憶の精度や想起の速度など高めるのに良い
短所:退屈。正答率が上がっていくとモチベーションが下がる。
11.LowFirst法
誤答率の高いものから順に復習する
改良LowFirst法では誤答率が基準(10%程度)を下回った項目は復習対象から外すことで復習効率を上げている
長所:記憶のしにくさを加味したスペースド・リハーサルになるので復習効率が高い(元々、スペースド・リハーサルが何故有効かを研究する中から生まれた技法)
12.ホールド法短期記憶の限界(15~30秒)を越えて保持することで、長期記憶に送り込む
15-30秒あけて唱える:文字を見てすぐ読み上げるのでなく、15~30秒頭で保持してから何も見ずに復唱する
15-30秒あけて書く:文字を見てすぐ書き写すのでなく、15~30秒頭で保持してから何も見ずに書写する
15-30秒あけてシャドウイング:音声を聞いてすぐ唱えるのでなく、15~30秒頭で保持してから何も見ずに復唱する
15-30秒あけてディクテーション:音声を聞いてすぐ唱えるのでなく、15~30秒頭で保持してから何も見ずに書き出す